Classici giapponesi con furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.435 caratteri · 329 schermate
第二百五十四 泡の立ち方
モーこの通りよく泡立って参りました」と手も口もともに働く忙しさ。
第二百五十四 泡の立ち方
新式の玉子廻しを見て小山は頻りに感歎し「なるほど文明の器械は一年ごとに進歩しますから人の手数が段々省けますね。西洋料理は手数がかかるというのは文明の器械を使わないからで、日本料理のように何処までも天保時代の器械で押通していたらそれこそ手数がかかって仕方がありません。私は車の付いた玉子廻しを大層便利だと思いましたがこの器械は一層軽便ですね。オヤオヤモーすっかり固い泡になりました。雪のようでございますね」お登和嬢「ハイこの通り玉子廻しを揚げると雪の積った箒のように先へ沢山着いて来るほど固くならなければいけません。カステラを拵える時も泡立て方が足りないとテンピの中で一旦膨れても外へ出すとまた縮まります。固くなるほど泡立ててから焼いたのは外へ出しても縮まりません。小山さんはお家でカステラをお拵えになりましたか」小山「ハイ折々拵えてみます。最初は五、六度失敗りましたが近頃追々上手になりました。しかしどういうものですか貴嬢がお拵えなすったカステラほど美味く出来ません。大層よく膨れて上手に出来ても味が何処か此方のと違います」