Classici giapponesi con furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.435 caratteri · 329 schermate
第二百二十 脂肪の欠乏
第二百二十 脂肪の欠乏
攻撃の言葉は皮肉なれども中川には確乎たる定見あり「アハハ広海さん、私が常に今のような事を言出すとヤレ君の説は極端だとか世中は道理ばかりで行かんとか直ぐに反対する人が多うございますけれども私の眼から見ると世中の方がよほど極端なので、男子たるものが自分の身体を養う食物には一円二円の金を惜しんで、雨が降ると歩るけないような下駄のために五円も八円も金をかけるというのは随分不心得の極端でありませんか。妻君に香物ばかり食べさせておいて自分の頭へ半か月分の月給を載せて歩くというのも外見張り主義の極端でありませんか。今の世は何でも外見張り主義です。滔々たる青年輩が処世の門出に多く身を誤まり、借金の淵に沈み、安身立命の地を得ないのも過半は外見張り主義に原因しています。外見も必要な場合には身分相応に張らなければなりますまいが、軽重本末を忘れて身体よりも足の先を大切にしたり、妻君よりも帽子を大切にするようでは随分極端に過ぎていますね。私の知った書生上りの新世帯にこういう奇談がありました。その妻君が妊娠で帯の祝いに産婆を呼んだ時妻君は産婆に二円の祝儀を遣ろうというと良人が不賛成で二円なんぞとはとんでもない、一円でも高い位だといいました。