Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.435 caratteri · 329 schermate

Aozora Bunko

第二百四 軽便法

誰はスープとフライ、誰はサラダに菓子と得意の腕を揮わせて競争させたらこれも食物研究の一助になりましょう」子爵「なるほど面白い。しかし不完全な器械でそういう人に腕を揮わせるのは気の毒ですね」中川「不完全な器械だから試験するのにちょうどいいのです。ストーブがなければ出来ん、道具が揃わなければ出来んといっていたら料理の活用がないので、なるべくは素人の使う不完全な道具を以て上等の料理を拵えさせたいのです。テンピを使ってさえこの位に美味しく出来るからストーブだったら一層美味しかろうと其処の工合は来客の方で察しなければなりません」お登和嬢側より「兄さん、テンピといってもまだ世間の家庭には沢山行渡っていないようです。テンピがなくって出来る料理の方が世人のためになりましょう」

第二百四 軽便法

中川は妹を顧み「しかし西洋料理でも拵えようとするものはテンピの一つ位買入れる熱心がなければとても駄目だ。今の人はどんな片田舎に至るまで男なら帽子を蒙る。女は蝙蝠傘を持って歩く。帽子や蝙蝠傘は天保時代にあったものでない。その外セルやフランネルの衣服も天保時代にない物だ。しかるに台所の道具ばかりは一から十まで天保時代でそれで西洋料理は手数がかかるなんぞというのは随分釣合が取れない。