Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.435 caratteri · 329 schermate

Aozora Bunko

名物揃いだ。枇杷の方は有名な房州南無谷の白枇杷だし、橙のようなのは淡路の鳴門蜜柑だ。好きな方を取り給え」大原「僕は両方を取る」中川「アハハ慾の深い。広海さんは菓物がお好きですか」子爵「ハイ大好きです。夏は菓物に限りますね」中川「菓物は衛生上の功能が大きなもので昔の仙人が木の実や菓物ばかり食べて生きていたといいますが菓物ばかりで充分に生命を保てるだけの功があります。それに菓物の味は格別で、西洋菓子は重に菓物の味を土台としますから何百でも何千でも変った種類が出来ます。我邦の菓子は餡と砂糖の味だけですから形こそ変っていますけれども味は千変一律です。我邦の菓子にも菓物を応用するようにならなければ決して進歩は出来ません。その癖我邦は寒帯から熱帯に跨がっていて何の菓物でも出来ぬ事はない天幸の国です。林檎は北国で西洋に劣らん種類が出来ますし、亜米利加蜜柑支那蜜柑も紀州産の最上等は舶来品に劣らんものが昨年頃から出来たと申します。印度辺で菓物の王と称せらるるマンゴーも新鮮なのを食べられますし」広海子爵「オヤあの有名なマンゴーが内地にありますか。マンゴーは菓物の王、マングスタンは菓物の女王と聞きましたがそのマンゴーが我邦で出来ますか」