Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

どうも人間というものは一筋繩で行かねえものだ。そこへさ、ははは……(淋しく笑って)黒田さんの別荘の、あの春子つう人を金吾君が好きになってるのばなんか怪しからんことのように見るだなあ。黒田の別荘を開墾したくねえという金吾君の気持を、それに引っかけて、取るだ。こいでみんな男と女で、自分達だって折があれば、ひっついたの、惚れたのはれたので、いい加減やらかす癖に、他人のそういう事は、イヤらしく見えるもんだ。そんなことが話がもつれる原因として小さくねえさ、ははははははは。

喜助 (海の口の町はずれの居酒星「杉や」の店の前の縁台で五合ますからジカに酒をあふりながら、荒れている)なあおい、杉やのお妻さんのおかみさん。そいつはみんな焼餅だべ、そうじゃねえか、世の中の人間には、男と女と二色しか居ねえや。男が女に惚れたり、女が男に惚れたりすることは当り前で、それがなくっちゃ人間の種が絶えべえ。馬鹿にしくさって、金吾が黒田の春子さんにおっ惚れたのが、何がいけねえんだ!

お妻 (中年のおかみさん)まあまあ喜助さんよ、内の店先でいきまいてみたってどうならず? まあきげんよく飲んでくんなんし。