Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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けんのよんくんし

剣の四君子・日本名婦伝

吉川 英治

Leggi 剣の四君子・日本名婦伝 (けんのよんくんし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 150.635 caratteri · 306 schermate

Aozora Bunko

――で、地摺の青眼どのは、本名池野内蔵八という立派な名があっても、御家中では誰も名をいわず。『地摺の青眼どの』で通っているほど、日頃から大自慢なそれを、ありようもない、児戯にひとしい、などと一笑に附されたのですから、当然、息り立って、次には、ここにある、ここにいる自分に持っている、ないとは逃げ口上――と膝詰よせて返答を迫ったということです」

「ははあ。では、ついに仕合になったのか」

「ところが、一刀斎は、なるほど、あるといえばあるだろう。あるものなら、此方にも、止めようの工夫もある。笑って云うと、地摺の青眼どの、いよいよ、目はしら立てて、然らば見せよ、いざ起て、と急きこんだそうですが、先はからから笑ってばかりいて、いずれお目にかけよう、今日はまずまずとばかりで、相手にならず、やむなく立帰って来たそうですが、その後先方から何の沙汰もして来ないのに業を煮やし、彼が寺を出て、旅立つ途をとらえ、かねて御自慢の地摺の青眼を以て、一手に斬伏せてみせると、自分から御家中へ吹聴しているそうですから、近日、その結末が見られることになりましょう」

こんな噂を耳にしてから数日の後。