Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
宿禰は、
「なるほど、それはごもっとものおたずねでございます。私もこれほど長生きをいたしておりますが、今日まで、かつてそういうためしを聞きましたことがございません」と、同じように歌に歌って、こうお答え申しあげた後、おそばにあったお琴をお借り申して、
「これはきっと、あなたさまがついに天下をお治めになるというめでたい先ぶれに相違ございません」と、こういう意味の歌をお琴をひいて歌いました。皇子はそのとおり、十五人もいらしったごきょうだいの中から、しまいにお父上の天皇のおあとをお継ぎになりました。
ご即位になった後、天皇は、あるとき、高い山におのぼりになって四方の村々をお見しらべになりました。そしてうちしおれておおせになりました。
「見わたすところ、どの村々もただひっそりして、家々からちっとも煙があがっていない。これではいたるところ、人民たちが炊いて食べる物がないほど貧窮しているらしい。どうかこれから三年の間は、しもじもから、いっさい租税をとるな。またすべての働きに使うのを許してやれ」とおおせになりました。
それでそのまる三年の間というものは、宮中へはどこからも何一つお納物をしないので、天皇もそれはそれはひどいご不自由をなさいました。