Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate

Aozora Bunko

と申しあげました。皇子はその曾婆加里にさまざまのお品物をおくだしになったうえ、

「それでは、そちが仕えているあの中津王を殺してまいれ」とお言いつけになりました。曾婆加里は、

「かしこまりました」と、ぞうさもなくおひき受けして飛んでかえり、王がかわやにおはいりになろうとするところを待ち受けて、一刺しに刺し殺してしまいました。

水歯別王は、曾婆加里とごいっしょに、すぐに大和へ向かってお立ちになりました。その途中、例の大坂の山の下までおいでになったとき、命はつくづくお考えになりました。

「この曾婆加里めは、私のためには大きな手柄を立てたやつではあるが、かれ一人からいえば、主人を殺した大悪人である。こんなやつをこのままおくと、さきざきどんな怖ろしいことをしだすかわからない。今のうちに手早くかたづけてしまってやろう。しかし、手柄だけはどこまでも賞めておいてやらないと、これから後、人が私を信じてくれなくなる」

こうお思いになって急にその手だてをお考えさだめになりました。それで曾婆加里に向かって、

「今晩はこの村へとまることにしよう。そしてそちに大臣の位をさずけたうえ、あすあちらへおうかがいをしよう」