Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
とおほめになり、置目老媼という名をおくだしになりました。そして、とうぶんそのまま宮中へおとどめになって、おてあつくおもてなしになった後、改めてお宮の近くの村へお住ませになり、毎日一度はかならずおそばへめして、やさしくお言葉をかけておやりになりました。天皇はそのためにわざわざお宮の戸のところへ大きな鈴をおかけになり、置目をおめしになるときは、その鈴をお鳴らしになりました。
後には置目は、
「私もたいそう年をとりましたので、生まれた村へ帰りたくなりました」と申しあげました。
天皇は置目のおねがいをお許しになり、それではもうあすからそなたを見ることもできないのかとおっしゃる意味の、お別れの歌をお歌いになりながら、わざわざ見送りまでしておやりになりました。
つぎに天皇は、昔お兄上とお二人で大和からお逃げになる途中で、おべんとうを奪い取った、あのしし飼の老人をおさがし出しになって大和の飛鳥川の川原で死刑にお行ないになりました。その悪者の老人は志米須というところに住んでおりました。天皇はなおその上の刑罰として、その老人の一族の者たちのひざの筋を断ち切らせておしまいになりました。