Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
内山が不思議がるのもその道理で、これは「引落し式」と名づけられた前装の六連発であります。これと同じ品が嘉永六年、ペルリ来朝の時、武具奉行の細倉謙左衛門に贈られたことがある。鉄砲がはじめて日本へ来たのは、天文十二年(或いはその以前)ということであるが、拳銃が日本へ来たのは、この時がその最初でありました。
今、丹後守が取り出したのは、まさにそれと同じ型のものであります。
どうして丹後守が、そんなものをいつのまに手に入れたか、それさえ不思議でありましたが、丹後守という人は、春日の太占を調べるかたわらには阿蘭陀の本を読み、いま易筮を終って次に舶来の拳銃を取り出すという人であります。
それで、右の拳銃を右手に取り上げて眼先へ伸ばし、
「内山殿、その簾を捲き上げていただきたい」
「心得ました」
簾を上げると庭である。
「あの植木鉢をひとつ、打ってみましょう」
花壇の隅に伏せられた素焼の植木鉢に覘いをつけたのでありましたが、轟然たる響きと共に鉢は粉に砕けます。
「いざ、これを持っておいで下さい」
内山は、呆気にとられながら、丹後守の渡す拳銃を受取って見ると、筒先は六弁に開いて、蓮の実のように六つの穴があります。