Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
というのは、もともとあの町は天領であったために、人々の改変の手が加えられておらず、古い遺跡が残存しているのである。それはちょうど甲州が天領であったために、江戸とは非常に接近した土地でありながら、古いものを新しくする人工が加えられていないのと同様である。いわば北条は播州の一つの都であった。
私の匿名の一つに尾芝古樟というのがある。これは北条の母の実家の姓と、同家にあった古い樟の老樹にあやかったものである。思えば私にはこうした匿名が二十近くもある。大正二年三月、高木敏雄君とともに『郷土研究』という雑誌を創刊し、毎月千部ずつを頒ったことがあるが、高木君はやがて私と袂を分って同誌に執筆しなくなり、一般のその雑誌に対する同情は集まりつつも執筆者が少なくなった。ちょうど貴族院書記官長の最も繁忙な時期に当るのであるが、官舎を編集所として、姪の婿に当る岡村千秋が色々の事務を担当してくれた。折口信夫君の読みにくい原稿が届いたのも、それを私が書き直したという評判が立ったのも、そのころのことである。
折口君に触れて思い出す笑話がある。それは京都のS博士が、しきりに同誌の刊行に同情の意を表しながら、一度の寄稿もしてくれないので、「鳥居強右衛門のようなやつだ」