Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
こうして全国をまわって台湾まで行ってきた。
「面白いですね、台湾の基隆沖を流れている潮の冷たさは、金華山沖と同じですね」とか、「植物帯が同じですよ」などと話してくれた。
郷里の秋田から、縁続きになる綺麗ないい細君を迎えて、大分県の別府で土産物店をやって、ある程度成功すると、江の島へ移ってやはり土産物店を出した。自分は始終地方を旅行して、珍しいものがあると店に送るし、途中でも標本を造って学校に買ってもらった。
私は金の援助など無論しなかったが、ただ静雄といっしょに力になってやっただけである。蘭領印度の知人を紹介してやったので、江川はジャヴァへ渡って行った。そしてとうとうハルマヘラ島に落着いて、開拓をはじめた。見聞がひろいから、その知識でいろいろなことをしたらしい。例えば菊のような草を煎じ薬にして、利尿剤にすることなども考えて、私の所にも送ってよこしたりした。
話も上手で人を感動させるので、私は『東方時論』に江川のことを書いたことがある。印象に残っていることをかいつまんで話すと、害虫の発生する時には速力が非常に早く、稲作をして、せっかく苗が大きくなったと思うと、一晩たたないくらいの間に、たちまち害虫が拡がってしまう。