Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
長兄の所にもよく死亡診断書の作製を依頼に町民が訪れたらしいが、兄は多くの場合拒絶していたようである。
約二年間を過した利根川べりの生活で、私の印象に最も強く残っているのは、あの河畔に地蔵堂があり、誰が奉納したものであろうか、堂の正面右手に一枚の彩色された絵馬が掛けてあったことである。
その図柄は、産褥の女が鉢巻を締めて生まれたばかりの嬰児を抑えつけているという悲惨なものであった。障子にその女の影絵が映り、それには角が生えている。その傍に地蔵様が立って泣いているというその意味を、私は子供心に理解し、寒いような心になったことを今も憶えている。
地蔵堂があった場所は、利根川の屈折部に突き出し、そこを切ったことがあることから「切れ所」と呼んだが、足利時代の土豪が築城した場所で、空濠があった。その空濠の中に、件の地蔵堂は建っていたのであるが、その向うに金比羅様があり広場があって、毎年春になると土地の景気の金比羅角力が興行された。
面白いことにそこに一茶の句碑が建っていた。いまではもうその句碑も誰かに持ち去られたということである。
後年調べてみると、土地の古田という問屋の隠居が一茶に師事しており、一年に二、三回一茶が訪れているという事実が判明した。