Classici giapponesi con furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
「郷土会」のもとになったのが、「郷土研究会」という集まりで、明治四十年か四十一年ごろ、私の家で始めたものである。そこへ新渡戸博士が西洋から帰って来られたので、後には新渡戸先生のお宅に伺うようになったが、中心はやはり「郷土研究会」からの連中であった。話題のもとは会員各自の旅行の報告で、いちばん熱心だったのは早稲田大学の小田内通敏君であった。小田内君を私に紹介したのは、やはり早稲田の人で、国木田独歩の友人とかきいている。ことによると牧口君が連れて来たのかも知れない。小田内君の関係で一人、二人会員になった人があったが、とにかくそういう人たちが、全部新渡戸先生の方へ移ったのである。新渡戸邸へ移ってから初めて加わったのは三宅驥一君であった。那須皓君もそのころから来たが、この人はどちらかというと新渡戸先生の宗教的な方のお弟子だった。先生のお宅では毎回会費五十銭をおさめて、そのころとして二円か二円五十銭くらいのごちそうをして下さった。名ばかりの会費をとって、来客の面目を害しないように心づかいして下さったのである。場所もよく、そのうえ本もたくさんあり、ごちそうも出て、楽しい会であった。