Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきふね

文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集

泉 鏡花

Leggi 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集 (うきふね) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.938 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

」

真三は連立った。

「化ものの会じゃあねえか、気のきかねえ。人魂でも白張提灯でも、ふわりふわり出迎えに来れば可い。誰だと思う、べらぼうめ。はッはッはッ。」

最う微酔のいい機嫌で、

「――俺は浅草の棍元教と言う、新に教を立てた宗門の先達だよ。……あとで一説法刎ねかすが。――何せい、この一喝を啖わすから、出て来た処で人魂も白張も、ぽしゃぽしゃは、ぽしゃぽしゃだ。」

と、そいつが斑剥だが真赤に朱で塗ってある――件の木棍で掌をドカンと敲いた。

真三は、この膏濃い入道は、処も、浅草だと言う……むかしの志道軒とかの流を汲む、慢心した講釈家かなんぞであろうと思った。

会場へ着いて、帳場までは一所だったが、居合せたこの幹事に誘われて、そして彼は別室へ。

「ええ、先刻は……彼処に、一寸した、つくりものがあるんだそうです。」

「うむ、御趣向かい。見ものだろう。見ぶつするかな。……わい。」

どしんと縁へ尻餅を搗いた。

「苔が、辷る。庭下駄の端緒が切れていやあがる。危えじゃねえか。や、ほかに履きものはがあせんな。はてね。」

「お気をつけなさいまし。」

それなり行こうとした幹事の白尾を、脛を投出したまま呼留めた。