Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきふね

文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集

泉 鏡花

Leggi 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集 (うきふね) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.938 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

ただお若くってなくなりましたが、それは世に有名な方です。その墓が青山にあるんです。去年あの震災のあとに、石碑が何うなったろうと思って、まあまあ、火にも、水にも、一息つけるように成ると、すぐに参りました。……ただもう一なだれです、立派な燈籠は砕けて転がる、石の鳥居は三つぐらいに折れて飛んでいる中ですから、口惜いが、石碑は台の上から、隣の墓へ俯向けに落ちて、橋に成っていたんです。――管理所を尋ねて、早速起し直すように頼みましたが、木で鼻をくくると言うのはその時の応対でした。――金に糸めさえお着けなさらなければ今日中にでも起します、尋常の御相談ですと、来年に成りますか、来々年に成りますか、そこは承合えません、墓どころじゃないでしょう、雨露を凌がないのがどのくらいあるか知れませんや、御華族方だって、まだ手をつけちゃいません――と、取ってもつけない情なくもあるし、癪にも障りました。……大勢の弟子のうちから、地震に散ばらないのだけ、四五人誘合って、てこに、麻縄、鋤、セメントなんどを用意して、シャツにズボンばかり、浴衣に襷がけの勢で推出したんです。が人の注意で、支度ばかりしましたものの、鋤もセメントも何う使って石碑を起すんだか誰も知りません。