Classici giapponesi con furigana
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
Leggi 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集 (うきふね) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.938 caratteri · 67 schermate
――知合の墓地近くの花屋から、とに角、監督だけにと云って、ほか仕事で忙しい石屋の親方を一人頼みました。この石屋が皆の意気込を買ってくれて、さし図どころか自分で深切に手を添えてくれた時、皆で抱まわしに、隣の墓から、先生の墓所の前へ廻し込んで、一段、段石を上げるのに、石碑が欠けちゃあ不可い、と言うと、素早い石屋が、構わねえで、バシリと半分にへし折って、敷いてかった塔婆が一本、じき隣のではありません。一つ置いた墓地ので。――尤も倒れたのを引出した事は知っていますが、……それが、この塔婆です。戒名は御婦人です。」
と、やや息せいて、ハンカチで汗を拭って言った。
「故とらしいと思いますから、友だちの見ない間に、もとへ戻して、立掛けて、拝んで挨拶をして、その日は済みました。――気に成りますから、……ずっと十二月までおくれましたが、墓詣の時、茶屋で聞いて、塔婆のぬしの菩提寺がわかりました。その菩提寺が遠方です……遠方と云って、……むきは違いますが、それがこの土地なんです。」
「虚構えるぜ!」と冷笑った。大坊主はじろりと顔を見た。
「いや、拵え事では決してないのです。