Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
自体、宋先生は人に惚れ過ぎる癖がある。ようし、明日の戦いには、関勝をおびき寄せて、統領の目の前で、関勝のだらしなさを、この林冲が見せてやる」
と、心でちかった。
そして翌日の激戦で、彼は思いどおりに関勝をひきよせた。だが、関勝の方は、彼をあしらうのみで、眼中にも入れている風ではない。
「宋江、出でよ」
と、喚きつづけ、
「水溜りの孑孑どもに用はない。宋江、みずから出て、勝負を決しろ」
と、陣前へ来て、近々と呼ばわった。
引き止める人々を排して、宋江はサッと馬を乗り出し、すぐ馬を降りて、関勝へ向い、まるでふだんのような礼をした。
「元、城の小役人、宋江です。漢の代の良臣のご子孫、お見知りおき下さい」
「やあ、汝が宋江か。なんで世を紊し、朝廷にたてをつくぞ」
「世をみだす者は、われらではありません。朝廷ご自体。いや讒佞の権臣、悪官吏のともがらです。されば、私たちは天に代って」
「黙れッ、黙れッ。天とはここに臨んだ錦旗をいう。身のほど知れ、この鼠賊め。ただちに、兇器を投げて、降参いたせばよし、さなくば、みじんにいたすぞよ」
これを見、宋江の卑下と関勝の傲岸に腹をたてた林冲、史進、秦明、馬麟などの連中は、小癪な! とばかり前後から、関勝ひとりをつつんで、喚きかかッた。