Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「お。どんな山寨か叩いてみよう。ひとしく緑林(盗賊仲間のこと)の者なら、同じ毛色の旅烏がどこへ来ているかなんてことも、ちゃんと見ているかもしれぬ」
だが、この心あては、むなしく終った。そこの賊寨で訊いてみても、公孫勝の居処は、杳として誰ひとり知っていない。知れず仕舞いとなったのである。
しかし決して、訪ねたのは、むだではなかった。そもそも、ここの三賊首も、地契廟の星の数に入るべき宿命であったものに違いない。これが、はからず天のひきあわせとなって、飲馬川の山寨上における一夜の盛宴から、たがいに志をかたり、身素姓を名乗り合い、ついに義を結ぶこととはなった。
まず、目玉が血みたいに赤い、飛から順に、こう名乗った。
「ご高名な戴院長にお目にかかり、こんなうれしいことはございません。あっしは嚢陽生れのやくざ者、人肉を食らったむくいで、火眼の猊とアダ名され、分銅鎖の使い手と、自分ではウヌ惚れておりますが、そちらの兄貴二人にくらべたら、けちな野郎でございます。どうぞ兄貴の素姓をおききなすっておくんなさい」
「いや弟分から、そういわれちまうと、晴れがましくてちと後が困る。