Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんせい
新生
島崎 藤村
Leggi 新生 (しんせい) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.815 caratteri · 663 schermate
繁は次郎に負けて見せた。それを見ていた義雄は繁のわざと投げられた呼吸がさも耐えられないかのように、
「繁ちゃんはそれでも、泉ちゃんと一ちゃんと三人の中では一番相撲は上手だ。まあ家中で、喧嘩をして一番強いのは一ちゃんだ。そのかわり相撲となると繁ちゃんに負ける。繁ちゃんはあれで子供のくせに、いくらか相撲の手を心得てるんだね」
こう言って義雄は笑った。その時岸本は一郎の方を見て、
「一ちゃんはなかなか敏捷いようですね」
「うむ、あれはまあ才子かも知れない」と言って義雄は腮を撫でて見て、「そのかわり早熟な方で、すこし勉強すると頭脳が痛いなんて、そんな弱いものじゃ話に成りゃしない。泉ちゃんと来たら、これはまたシンネリ、ムッツリの方サ。何を言われても黙っている。でも泉ちゃんは根気は好いぞ。半日一つ事に取付いても飽きないで遣ってる。ああいうのが結局勝利を得るかも知れんテ」
岸本は自分の子供の方を眺めて、泉太の沈黙が矢張長い留守居から来た不自然なものではないかと想って見た。あの浅草の以前の住居の方で節子をよく泣かせたほどの激しい気象を持った繁が父の留守中のことも思いやられた。