Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんせい

新生

島崎 藤村

Leggi 新生 (しんせい) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.815 caratteri · 663 schermate

Aozora Bunko

の言葉が浮んで来る。「アッソシエ」とは生涯の伴侶という意味に当る。そこまで行くということは容易でないまでも、すくなくも彼が節子と共に辿り着きたいと願うところは、多分に「友情」の混った男女の間柄であった。二人が愛情の生い立ちから言っても、これから将来のことを考えても、彼の心は抑えに抑えたものであらねば成らなかった。

しかし、岸本の眼にある節子は最早以前の節子ではなかった。長いこと寂しかった彼の生涯に一輪の花をつけたような節子は最早映像としても全く別の人であった。驚くばかり彼女の身体に延びて来た線、悩ましいまでに柔かく女らしい彼女の表情――彼はそれらの眼にあるものを払いのけて自分の机に対っていることが出来ないばかりでなく、「淋しくて淋しくてお写真を抱いて呼んでいましたのよ」というような彼女の声を払いのけることも出来なかった。自分から節子のために珠数を見立てて贈ったほどの岸本は、この断ちがたい愛着をどうすることも出来なかった。彼はあの深い雪の中に坐ってまでも「自然」を超えようとした人の努力などを想像して見て、それによって自分を励まそうとした。国に帰ってからの二度目の大暑が復たやって来て見ると、熱のために蒸されるものは庭先の草木ばかりでは無かった。