Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しぶえちゅうさい

渋江抽斎

森 鴎外

Leggi 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.525 caratteri · 334 schermate

Aozora Bunko

準平はこれより先愛知県会の議長となったことがある。某年に県会が畢って、県吏と議員とが懇親の宴を開いた。準平は平素県令国貞廉平の施設に慊なかったが、宴闌なる時、国貞の前に進んで杯を献じ、さて「おは」と呼びつつ、国貞に背いて立ち、衣を搴げて尻を露したそうである。

保は国府に来てから、この準平と相識になった。既にして準平が兄弟になろうと勧めた。保は謙って父子になる方が適当であろうといった。遂に父子と称して杯を交した。準平は四十四歳、保は二十五歳の時である。

この時東京には政党が争い起った。改進党が成り、自由党が成り、また帝政党が成って、新聞紙は早晩これらの結党式の挙行せらるべきことを伝えた。準平と保とは国府にあってこういった。「東京の政界は華々しい。我ら田舎に住んでいるものは、淵に臨んで魚を羨むの情に堪えない。しかし大なるものは成るに難く、小なるものは成るに易い。我らも甲らに似せて穴を掘り、一の小政社を結んで、東京の諸先輩に先んじて式を挙げようではないか」といった。この政社の雛形は進取社と名づけられて、保は社長、準平は副社長であった。

その百三

抽斎歿後の第二十四年は明治十五年である。