Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
ほおげたの下の、ひとところ、チョークでもなすりつけたように白いのが、久助君の目にいたいたしくうつった。これはたいへんだと思った。
三人はよっていって、兵太郎君のつめたい手をにぎって上にひっぱりあげると、兵太郎君は死にかかりの人のように力なく、三人のなすがままになった。あがってきてもかれは、ベソをかいた顔つきで、ぼけんとつっ立っているので、三人はしまつをしてやらねばならなかった。徳一君と久助君は、めいめいの手ぬぐいを提供して、兵太郎君のかた足ずつをふいた。音次郎君は、草の上からパンツをひろってきた。兵太郎君は、なにからなにまで、みな、ひとにさせた。ぼうしまでかぶせてもらった。
ところで、兵太郎君は、すっかり身じたくができたのに、歩きだそうとしなかった。ときどきいたみがおそうかのように、顔をしかめて腹のところからからだをおった。
あとの三人は、こまったなア、というように顔を見あわせた。しかし、ほんとうに兵太郎君のからだに故障ができたかどうか、三人は半信半疑だった。
というのは、兵太郎君はいぜんから、死んだふりや、腹のいたむまねが、ひじょうにうまかったからである。