Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 229.387 caratteri · 453 schermate
何でもない暑気当りですが、日頃体が丈夫でないので、心配した。ずっと臥たきりで、きょうやっと床の上におきている。昨日、Sさんという、おなじみのもと慶応の看護婦をしていた人が偶然遊びに来て、すこし泊って行って呉れることになったので、大助り。寿江子も引きつづいてこっちにいて、この数日は、片方に病人、片っぽに半病人で、私もフーとなっていましたが、きょうはましです。
オリンピックも中止と決定しましたね。文展をやるとか、やらぬとか、云っていて、又これは、いかなる情勢の下においても開催すると、文部大臣の決定が語られています。加納のお爺さんがオリンピックを日本でひらくために、外国へ行って、かえりの船の中で病死し年や何か、父を思い出させるので(気分も)、新聞の写真を冷淡に眺めることは出来なかった。そのオリンピックが中止になったか、フムやむを得ぬ、とお爺さんは一寸唇の隅を引き下げていることでしょう。オリムピック準備で、三年間の契約で来ていたドイツ人など、つまり失業ね。紡績女工のみならんや、です。
八月号の『改造』に、文芸春秋の芥川賞をとった火野葦平が、三百枚ばかり、戦地の日記「麦と兵隊」