Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きどうむかしがたり

綺堂むかし語り

岡本 綺堂

Leggi 綺堂むかし語り (きどうむかしがたり) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 183.656 caratteri · 363 schermate

Aozora Bunko

船が松の青い島々をめぐって行くうちに、同船の森知事が起って、かの老人たちを紹介した。今日この孔雀丸を浮かべるに就いて、旧藩時代の御座船の船頭を探し求めたが、その多数は既に死に絶えて、僅かに生き残っているのは此の数人に過ぎない。どうか此の人々の口から政宗公以来伝わって来た舟唄の一節を聴いて貰いたいとのことであった。

素朴の老人たちは袴の膝に手を置いて、粛然と坐っていた。私はこれまでにも多くの人に接した、今後もまた多くの人に接するであろうが、かくの如き敬虔の態度を取る人々はしばしば見られるものではあるまいと思った。わたしも覚えず襟を正しゆうして向き直った。この人々の顔は赭かった、頭の髪は白かった。いずれも白扇を取り直して、やや伏目になって一斉に歌い始めた。唄は「鎧口説き」と云うので、藩祖政宗が最も愛賞したものだとか伝えられている。

※(歌記号、1-3-28)やら目出たやな。初春の好き日をとしの着長は、えい、小桜をどしとなりにける。えい、さて又夏は卯の花の、えい、垣根の水にあらひ革。秋になりての其色は、いつも軍に勝色の、えい、紅葉にまがふ錦革。冬は雪げの空晴れて、えい、冑の星の菊の座も、えい、華やかにこそ威毛の、思ふ仇を打ち取りて、えい、わが名を高くあげまくも、えい、剣は箱に納め置く、弓矢ふくろを出さずして、