Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
病室のベッドに寝ていた明智探偵が、女中の持って来た名刺を見ますと、それはこんいな中村係長の名刺で、「わたしはほかの事件で行けないから、かわりに島田警部をうかがわせます。しさいは島田君からお聞きください。」と書いてありました。
「寝たままで、失礼ですがと言って、ここへお通ししなさい。」
明智のことばに、女中は玄関にもどって、まもなく三人の警官を案内して来ました。
「はじめてお目にかかります。ご病気のところを、おさわがせして、すみません。わたしは島田ともうすものです。」
警部は、ていねいにあいさつをして、明智のベッドの前のイスに腰かけました。
ふたりの巡査も、明智におじぎをしましたが、女中が奥へはいって行くと、なぜかふたりは、そのあとについて、どこかべつの部屋へ、姿を消してしまいました。
「小林君はまだ帰らないそうですね。わたしのほうでも、じゅうぶん手配をしてあるのですが、まだなんの報告もありません。それについて、先生のお考えをうかがいたいのですが。」
島田警部は、大きなロイドメガネをかけ、みじかい口ひげをはやした、四十歳ぐらいの人物です。ものを言うたびに、メガネの玉がキラキラ光ります。