Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

「ハハハ……、魔術の先生が、こんな手品におどろいて、どうするんだ。考えてみたまえ、きみには、すぐ手品の種がわかるはずだよ。」

明智は魔法博士の正面のイスにゆったりと腰かけて、笑っています。大きな虎が、そのイスの足のところに、まるで、かいイヌのように、おとなしくうずくまっています。

「フフン、さすがは明智先生、なかなか、あじをやるね。まさか、きみが、かえだまを用意していようとは知らなかったよ。鏡の向こうの部屋にいるのは、きみのかえだまだったんだね。」

「そのとおりだよ。ぼくには、ふたごのようによくにた弟子がある。その男を、ちょっと、かえだまに使ったのさ。」

明智探偵は自分とそっくりのかげ武者を持っていたのです。そのかえだまのことは『怪人二十面相』の『種明かし』の章にくわしく書いてあります。明智が、かえだまを使うのは、べつにめずらしいことではありません。

明智は、ニコニコ笑いながら、魔法博士の顔を見て、つづけます。

「ところで、いつ、ぼくが、かえだまといれかわったのか、わかるかね。きみは魔術の大家だ。そのくらいのことは、ぼくが説明しなくても、わかるはずだね。