Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
むろん、生まれたのではない。星の世界から飛んできたのでもない。あれは、つくられたものだ。そして、あれを、つくったのは、このわしなのだ。」
大友少年は、怪老人のキラキラ光る角メガネと、もの言うたびに、ユラユラする白ひげを、あっけにとられて、ながめていました。
「つくると言っても、人間そのものを、つくるのではない。きみたちと同じ目に見える人間のからだに、ある化学的変化をあたえると、からだぜんたいが、すきとおって、見えなくなってしまうのだ。わしは三十年のあいだ、苦心に苦心をかさねて、そういう変化をあたえる薬品を発明したのだよ。そして、さいしょの試作品として、つくったのが、今、世間をさわがせている透明怪人第一号だ。
きみがのぞいた、あのパジャマをきたやつだ。島田君のうちから真珠塔をぬすみだしたやつだ。
わしは第三号まで、つくった。つまり、三人の透明人間が、できているのだ。しかし、せけんにだしたのは第一号だけで、第二号と第三号は、まだ、わしの手もとにおいてある。もうすこし、訓練をしなければならないのでね。そのふたりの透明怪人は、今もこの部屋にいる。どこにいるか、つくったわしにも見えないが、この部屋にいることは、まちがいない。