Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

そうして十五分もたったころ、あとから歩いていた小林君と、花田君の前に、石川、田村の二少年が、スゴスゴとひきかえして来ました。

「だめ、だめ、うまくまかれてしまった。あいつ、気がついたんだよ。ヒョイとうしろを向いて、ぼくたちを見ると、いきなり走りだして、人ごみの中へかくれてしまった。いくらさがしても、見つからないんだよ。」

尾行は失敗におわりました。しかし、逃げるところをみると、その男はあやしいやつにきまっています。勇一君の事件と関係のあるやつかもしれません。

「顔を見おぼえたかい。」

小林君がたずねますと、ふたりはこまったような顔をして、

「それが、だめなんだよ。やぶれソフトの前を目の下までさげて、服のえりを立てて、まるで顔をかくしているんだ。服装をかえたら、とても、わかりっこないよ。」

「よし、それじゃあ、きょうは、みんなうちへ帰ろう。そして、こん晩は、勇一君をさがしだす方法を考えるんだ。そして、なにかいい知恵を出して、あす学校がひけたら、ぼくのところへ、来てくれたまえ。そのとき、よくそうだんしよう。」

小林団長はそう言って、先に立って、国鉄の駅のほうへ歩きだすのでした。