Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

「イヤ、笑うことはない。きみはうまいことを言った。そのとおりだよ。魔法の力で、かざりつけをしたのさ。だから、わしはあのうちをふしぎの国と名づけた。きみたちは、『ふしぎの国のアリス』という西洋の童話を知っているだろう。つまり、あれとおなじふしぎの国が、あの洋館の中にあるのだよ。」

紳士はそう言って、またカラカラと笑いましたが、天野君は『ふしぎの国のアリス』を読んだことがあるので、いっそう、この魔法博士のうちが、見たくてたまらなくなりました。

黄金のように光るかみの毛、みょうな口ひげ、コウモリのような黒マント、そして、空気の中から、バットやミットを取りだして見せた、このふしぎな紳士、八幡さまの森の向こうに見えている、コケのはえた赤レンガの煙突、それだけでも、ここはふつうの世界ではなくて、いつのまにか、童話の国にかわっているのではないかと思われ、なんだか夢を見ているような気持ちになるのでした。

「ぼく、おじさんのうち見たいなあ。いつ見せてくれる?」

天野君は、思いきって、そうたずねてみました。すると、少年たちのあいだから、

「ぼくも。」

「ぼくも。」

「ぼくも。