Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

Leggi 論語物語 (ろんごものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.688 caratteri · 266 schermate

Aozora Bunko

」

顔刻は、気ぬけがしたような顔をして、みんなの話をきいていた。

「しかし、孔子の一行だということを話したら、すぐわかってくれそうなものじゃないか。」

「ところが、そう簡単に行きそうにないんだ。何しろこの土地では陽虎に深い怨みがあるし、うっかり欺されて逃がしてしまったら、住民が承知しないというんだ。」

「でも、先生に顔を出していただいたら、まさか飽くまでも陽虎だとはいうまい。」

「それがあてにならないんだ。何でも、この土地で陽虎の顔を一番よく知つている簡子という男が、先生を陽虎だと言い張っているらしいのでね。」

「では、どうすればいいんだ。ぐずぐずしていると、今に乱入して来るかも知れないぞ。」

「いや、そんな乱暴は滅多にはやるまい。ほんとうの孔子の一行に、無礼があってはならないということは、よくわかっているので、今は大事をとっているところらしい。」

「それにしても、邑内に先生のお顔を知っている者が、一人ぐらいはいそうなものだね。」

「それがいると問題はないのだが、困ったことには、顔刻や陽虎の顔は知っていても、先生にお目にかかった者が一人もいないというんだ。」

「で、結局どうしようというのかね。