Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

Leggi 論語物語 (ろんごものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.688 caratteri · 266 schermate

Aozora Bunko

」

孔子は、事もなげにそういって、自分の室に引きとった。

みんなは、しかし、落ちつかなかった。ことに顔刻は、不安そうな顔をして、何度も窓から外をのぞいた。

「よし僕が真相をしらべて来る。」

子路がたまりかねて、剣をがちゃつかせながら、一人で門外に飛び出した。

間もなく彼は帰って来たが、かなり興奮していた。

「馬鹿馬鹿しい。あいつらは、先生を陽虎と間違えているんだ。」

「なに、陽虎と?」

門人たちは、みんな呆気に取られた。

「そうだ。今日車の中に、たしかに陽虎が乗っているのを見たというんだ。」

「驚いたね。」

「しかし、無理もない点がある。何しろ、先生のお顔は、われわれが見ても、どうかしたはずみには、陽虎そっくりに見えるんだから。」

「それにしても、少しひどいよ。お供の様子を見ただけでも、大抵わかりそうなものじゃないか。」

「ところがそのお供にも、大きな責任があるんだ。」

「何だ、われわれにか。」

「いや、みんなというわけではない。実は顔刻が御者台にいたのが間違いのもとさ。」

「なるほど。また陽虎の供をして来たと思ったんだな。それに先生のお顔が陽虎そっくりと来ているんでは、疑われるのも無理はない。