Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
それからお新さんを刺した直刃の短刀だが、あれは、丑松の持物だというが、どこでどうしてなくしたか、よく本人に訊いてくれ」
「ヘエ、――」
「すぐ行くんだよ、八」
「お言葉だがね親分」
「なんだえ、急に坐り直したりなんかして」
「お言葉だが――ときたね親分、銭形平次親分の一の子分で鑑識に叶って現場へ二度も行ったこの八五郎が、それくらいのことを聴かずに帰るものでしょうか――てんだ」
「馬鹿だなア、鼻の頭を無闇に擦ると、そこが赤くなるよ。聴いて来たなら、なんだって言わないんだ」
「曝しの手には惜しかったよ、親分」
「呆れた野郎だ」
「青の三丁持だ、――ね、こういう種さ。丑松は正直一途の人間で金を溜めるより外に望みのない男だか、若いせいか、稼業柄にしちゃ、少し女癖が悪い」
「フーム」
「それから、溜めておいたはずの金も、どう捜しても見付からず、本人もどこに隠してあるか言わない――これで二丁」
「刃物は」
「そこだよ親分、丑松は能登の国の猟師の倅で、国に居る時はあれを使って獣を追い廻した。江戸へ出る時、道中の用心脇差代りに差して来て、釜前で鉈代りに薪を割っていたが、二三日前から見えなくなったって――言うんで」