Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
とガラッ八。
「新造の顔ばかり見ていたんだろう、――そんな心掛けじゃ道なんか判る道理はねえ」
「親分、口惜しいがその通りだ。すると、天王寺の常夜灯の前で、いきなりニヤリと笑った。凄いの凄くねえの、――親分の前だが、女が良いと、一倍凄く見えるね」
ガラッ八は長い顔を一倍長くして見せました。少し仕方噺になりますが、本人の真剣さは疑うべくもありません。
「それからどうした」
「気が付いて見ると女は居ねえ。――正に煙のように消えたね。四方を見廻すと、芋坂へ降りる木立の中に、チラリと影が射した。――姐さん、ちょいと待った――と、追っかけると、いきなり闇の中から飛出して、ドンと来た者がある。――危ねえ、間抜け奴ッと、いつもの調子でやらかすと、無礼者ッ、通行の女に戯れるとは不都合千万、それへ直れ、ピカリと来た、――親分の前だが」
「親分の前じゃねえ、抜身の前で腰を抜かしたろう」
「御用ッ――と喰らわせようかと思ったが、考えてみるとあまり好い器量じゃねえ、二言三言言訳を言って、根岸の方へ降りようとすると、いきなり後ろから襟髪を掴んで、藪の中へ――」
「なんだ、その武家に投げられたのか」