Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
と素破抜いたのは、なんとそのころ瓢庵先生の捕物を書き始めた水谷準君だったのである。
私は日本流に数えて最早七十二歳の老人だ。深刻なもの、暗いもの、残虐なもの、後味の悪いものを書く気は毛頭ない。ある著名な作家は、自分の書くものを、自分の子供たちには読ませなかったということであるが、私は反対に自分の子供たちには必ず親父の書いたものを読ませて批評を聴くことにした。わけても若くて亡くなった私の長男は、私の作品の最も良い批評家で、長男が推賞した銭形平次の短篇の幾つかは二十年の後まで映画やラジオや浪花節や、いろいろの形で残っている。
捕物小説も、タンテイ小説と同じように、コナン・ドイルの手法に還れというのが、私の年来の主張で、物々しい道具立てや、押し付けの筋や、偶然の解決などは排斥しなければならない。この種の物語には、必ずトリックを必要とすることも当然であるが、トリックの巧拙は、ほとんど作者の天分にあることで、急に心掛けたところで、最上等のトリックをこしらえあげることの出来ないのはいうまでもない。
ヴァン・ダインは生涯四つの長篇しか書かないといっていたが、実はその倍以上も書いたことだろう。