Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
平次の頭は緻密に動きます。
「それにしちゃ変ですぜ親分。あの傷男は徳力屋のことを何もかも知っていましたよ。あっしは去年の二百十日前の帳尻から、箪笥の刀の銘、三代前の戒名まで聴いて来ましたよ」
「フム」
「それからもう一つ面白いことを聴きましたよ。徳力屋の土蔵の中の金箱の鍵は、大海老錠で持ち歩きが厄介なので、金箱の後ろに拵えた、隠し穴へ入れておくんだそうです。それを知っているのは、主人の千之助と二番番頭の要助とたった二人だけ、大番頭も知らないんだそうで――」
「そいつは面白い。江の島へ行く時、幾ら金が入っていたか聞いたろう」
「七百八十五両あったそうです」
「有難い。それがそっくりしていれば、要助は潔白だ。大急ぎで徳力屋へ行って、去年の騒ぎの後で金箱の鍵がどこから出て来たか、中の金が幾らあったか、大番頭の半兵衛に訊いてくれ」
「ヘエ――」
八五郎は飛び出しましたが、半刻の後、帰って来ての報告は、余りに平凡で明白なものだったのです。騒ぎの翌日、鍵は要助の手から大番頭の半兵衛の手に渡され、中を開けると小判小粒取交ぜて七百八十五両あったということです。
八
「親分さん。