Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
五六軒歩いて夜半に帰って来ると、私は何にも知らずに寝込んでしまいました。その後、暁方になってお徳さんが外へ出、ドブ板の下を調べて、金のなくなったのに驚いてるところを、後ろから刺されたのでしょう。私の取出した金は二百七八十両ですから、まだ少しは残っていたはずです。私はこのお金をみんな返してしまうまでは、縛られても、殺されてもいけないと思いました。その上、親方(丑松)はいやな事ばかり言うので、とうとう家出をして、三日の間に、知っているだけはみな返しました。あとに残ったのは五十三両、これは旅人から頂いたので、お家も、お名前も判らない口です。どうぞ、困っている人達にでも上げて下さい。
私はもう、するだけの事をしてしまいました。
恥かしい身体を、皆様のお目に曝すのは我慢が出来ません。今度こそ本当に身を投げて死んでしまいます。
いろいろ御恩になりました。草葉の蔭から、末永く御礼を申上げます。あき
平次親分さま
八五郎親分さま
「わッ、とうとう死んじまいやがった」
八五郎はフラフラと立上がりましたが、どこへ行く当てもなく、どっかと坐りました。
「いや、まだ死なない、――身投げは昼じゃ出来ない」