Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
「増屋の佐五兵衛が、金の茶釜が出て来ないのに業を煮やして、捜して持って来たものには、五十両やると言い出しましたよ」
「本当か、そいつは?」
平次は急に勢い立ちます。
「権八の浪太郎は帰されましたよ。あの晩は品川の茶屋で酔払って、翌る日の朝まで寝ていたんですって」
「そんな事だろうよ。ところで、八」
「ヘエ――」
「もういちど品川へ行ってみる気はないか」
平次は変な事を言い出します。
「今度は本気になって金の茶釜を捜してみよう。俺は五十両の金が欲しくなったよ」
「ヘエ――」
何が何やら解らぬままに、八五郎は平次について行きました。
品川へ着いたのはもう午過ぎ、平次はいきなり町内の外科へ飛込み、無理に頼み込んで、見世物小屋まで医者と一緒に行きました。
「この二人の傷を念入りに診て貰いましょう」
番人の部屋へ踏込むと、まだウンウン言って寝ている助七お大夫婦を指します。
外科医者は少し呆気に取られましたが、平次の勢いに押されて、嫌がる助七お大の容体を診ました。
「こいつはほんの引っ掻きだ。小刀でスーとやったんだろう、薬を塗ったり、晒木綿で巻いたりしているが、もうすっかり癒っている」