Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

「八、構わないから引っ括って番所へしょっ引いて来い。お係りに願って、夜っぴて叩いてみる」

平次にしては、何という荒っぽい言い草でしょう。

「合点」

八五郎は平次の眼の色を読むと、総髪の玄々斎を膝の下に敷いて、キリキリと縛り上げました。容捨も情けもない、深刻な深縄です。

「ああ痛ッ」

「騒ぐな野郎、人間一人絞め殺したんだ。手の一本や二本折れたって、何だ」

「と、とんでもない、親分さん方、鳴子屋の女主人が、七日のうちに死ぬと言ったのはこの玄々斎ですが、手にかけた覚えなどはありません」

「黙れッ」

「いえ、黙っちゃいられません、人殺しの下手人にされちゃかなわない」

「それじゃ本当の事を言うか」

と平次。

「本当にも嘘にも、死相のあるのを言って上げたまでの事で」

「野郎、まだ馬鹿にする気か、死相なんて大出鱈目だ。万々一死相が本当にしても人間の面は暦じゃねえ、七日と日を限って、そんな大胆なことが言えるものか。当らなかったら手前どうするつもりだ」

「それが、その慈悲善根を施せば――」

「馬鹿ッ、この野郎容易のことじゃ本当の事は言うまい。死相を占っただけでも、遠島か追放は免れっこはねえ。