Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

平次は飛鳥のごとく駆け抜けて、二人の前へ立塞がりました。

「何だ平次か、何の用だ」

石原の利助は、以ての外の機嫌で平次を見据えます。

「お吉さんは何にも知っちゃいねえ。気の毒だが縄を解いて渡して貰えまいか」

「何を言やがる。こっちには証拠があってすることだ。十手捕縄を預かる利助に、人を縛っちゃならねえという法でもあるのか」

「そうじゃないよ、兄哥。吟味与力の笹野の旦那のお屋敷から、縄付を出したとあっちゃそのままじゃ済むめえ。お互い旦那には言葉に尽せねえ恩を受けている身体だ。よしんばどんな証拠があったにしたところで、お吉さんにお白洲の砂利を噛ませて、笹野の旦那の破滅にはしたくねえ。解ったかい、石原の、お願えだから、その縄を解いて俺に渡してくれ。あの悪戯者や誘拐の悪者は、俺がキッと探し出して、お前の手柄にさしてやる」

「えッ、何を言やがる。黙って聞いていりゃ、悪者を縛って、俺の手柄にさしてやるッ? 若僧の癖にしやがってなんて口の利きようだ、憚りながら石原の利助は手前よりは十年も前から十手を預かってるんだぞ。帰れ、さっさと帰りやがれ、尻尾を巻いて消えてなくならないと、ただは置かねえぞ」