Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
土蔵が破られた事を、一番先にお前に話したのはあの男だろう」
「ヘエ――」
「今までいろいろの悪党にも逢ってみたが、どんな太い奴でも、悪い事をした覚えのある人間は、岡っ引を見ると、黙っちゃいられないものだ。――一番先に告げ口上する奴は一番怪しいよ」
「…………」
「それにあの男なら力がありそうだ。和助を絞めてから、三千両ぐらいの小判は、あっという間に五町や十町先へ隠せるだろう。湊橋か豊海橋あたりへ、相棒の舟でも来ていちゃ、判りっこはねえ」
平次の話は妙に釜吉に絡んで行きます。
「でも親分は、土蔵破りは足の小さい男で、釜吉の草鞋を盗んで履いた人だって言いなすったじゃありませんか」
ガラッ八は少しばかり友達の弁護をしたくなった様子です。
「判らないのはそこだけだ。わざと自分の草鞋を突っかけて、爪立ちして歩いたらあんな工合にならないものかしら――」
「釜吉にそんな器用なことが出来るものですか」
ガラッ八は躍起となりました。
「それじゃ、八、こうしてくれ」
「ヘエ」
「幸いお前は釜吉と仲が好いようだ。俺が訊いたんじゃ言わねえから、これだけの事を訊いてくれ。――川開きの晩に、主人の又左衛門はちょっとも外へ出なかったか。