Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
「あの野郎が稲妻小僧じゃありませんか。夜の明けないうちに、五千両の金を捜し出して、持って逃げ出そうという魂胆でしょう」
「抛っておくがいい。あのヒョロヒョロした男に、五千両の小判が持てるものか」
平次は一向驚く様子もありません。ガラッ八は諦めた様子で店の方へ引返します。
「親分」
今度はお品でした。
「変ったことでもあるのかい、お品さん」
「何にもなくて困るんです」
「二人の女は?」
「睨み合ったまんまですよ」
「この家に五千両の金が隠してある――と仄めかしてみるがいい」
「そんな事を言ってもいいでしょうか」
「悪者は最初から知ってる。――慾のない人間には教えても一向差支えはない」
「じゃ、そうやってみますワ」
平次の自信に動かされて、お品は元の部屋に引返しました。が、そこには、お吉も、お雪も居ず、半兵衛の死骸だけが、護る者もなく、冷たく横たわっているだけでした。
「た、大変ッ」
庭の方から、消魂しい声。
お品と平次と、廊下でハタと顔を合せて、無言のまま庭に飛降りると、ガラッ八の八五郎が、庭の灯溜りを指さして、もう一度爆発しそうな声を、一生懸命に噛み殺しております。
「何だ、八?」