Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

主人を殺したのは、あの番頭の喜助さ。五千両の隠し場所を嗅ぎ付けて、急にそれが欲しくなったんだ。ところが、五千両を隠し場所から取出す段になって、赤井市兵衛の仲間――たぶん稲妻小僧の六に見付けられその場で敵を討たれたんだ。刃物は剃刀さ、匕首なんかじゃない」

「…………」

平次の明智に、文三郎もガラッ八も圧倒されてしまいました。

「主人を殺した鍼は、あの部屋の壁の中に叩き込んであったよ。番頭を殺した剃刀は、多分あの幟の竿の割れ目に入っているだろう」

「…………」

「それから、お雪さんというのは、主人の姪でも何でもない。あれは勘定方役人、三年前宇津谷峠で三人の曲者に斬られた、中根鉄太郎という方のお嬢さん――だ。奉公人に住み込んだが、綺麗で利発なので、主人の市兵衛が、姪と言い触らしたのだろう――これは間違いのない心算だ。勘定方へ行った下っ引が帰って来れば何もかも判る」

「親分、その通りです。フトした事から白石屋半兵衛が、赤井市兵衛と知って、敵を討つ心算で入り込みました。でも、五千両の御用金を奪い還さない限り、敵を討っても誉れにはならず、父上鉄太郎様の汚名を雪がれません。