Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
「銭形の親分、お美乃さんが可哀想だ。一日も早く金五郎親方を助けてやって下さい。あの人は気性の激しい人には違いないが、曲ったことや間違ったことをする人じゃありませんよ。――こればかりは三輪の万七親分の鑑定違いでしょう」
静かですが、反抗を許さない調子で、シトシトと弁解して行く雪之助の言葉を、平次は一句ごとにうなずきながら聴きました。
「大きにそうだろう。私もそう思っているが、困ったことに親方のためにならない証拠ばかりだ」
「例えば?」
「お六の財布が、けさ此家の裏口の藪の中に落ちていたそうだ」
「まア」
お美乃の方が蒼くなりました。
「そいつは証拠じゃありませんよ。金五郎親方が盗ったものなら、自分の家の裏口へ空財布を捨てるものですか」
雪之助は躍起となって弁解しました。
「そうかも知れない、そうでないのかも知れない」
平次は自分に言い聴かせるように、こう深々とした調子で言うのでした。金五郎の向う側は、鋳掛屋の岩吉の家でした。行ってみると、これはすっかり脅えてしまって、昨日から稼業も休み、何をするでもなく、ただワクワクと暮している様子です。
「岩吉というんだね」
「ヘエ――」