Classici giapponesi con furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
このほか、厳重に禁じられている「ころがし」も見張らなければならない。それは三叉になった棒の先に、釘を曲げたのを植えつけた輪があり、それをさりげないようすで転がして歩く。すると、水の底にいる小魚が、みんなその輪に植えた曲げ釘にひっかかって来るので、底の小魚はきれいに掠われてしまう。それでは魚が育たないので、保護するためにころがしは禁じてあるのだが、看視人の眼がゆるむと、かれらはどこからともなくあらわれて、すばやく魚を掠ってゆくのであった。
暢気なほうでは、月夜の「踏み」と、「鱸拾い」がある。魚を踏む話はすでに紹介したが、鱸拾いもほかでは聞いたことのないものである。これはその日の稼ぎにあぶれた人たちが、東京あたりからはるばるやって来るのだというが、――土地の漁師の説によると、鱸という魚は相当ぬけたところがあるそうで、汐の退くときに汐が退くことをど忘れして、気がついてみると干潟の中の汐溜りに残されてしまい、そこかられ出ようとしていたずらにあばけるのだという。それをみつけて捕るのだから、字義どおり「拾う」のであって、私もしばしば、鮭くらいの大きさの鱸を、肩にひっかけて帰る労務者を見かけたことがあった。