Classici giapponesi con furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
「カメラってなんだ」
「活動写真を撮影する機械さ、うう」と私は考えて云った、ここでムービー・カメラの説明をすると話がこんがらかるからである。「機械があって、そのまわりには撮影技師だの助手だの、たぶん猛獣使いだのもいるんだ、あ、あ」と私は長の質問を止めた、「だから、蛇が樹にからまってるところは、こっちの連中、つまりカメラのまわりにいる連中にはちゃんとわかっているんだ」
「どうしてわかってるだ」
「だってこのフォークとナイフのこっちにマッチがあるだろ、そしてマッチのところから撮影した画面に、手前のナイフ、いや、にしき蛇とその向うのフォーク、つまり探検家が写ってた、そうだろう、とすればマッチのところから蛇は眼の前にいることになるじゃないか、つまり撮影技師や助手やたぶん猛獣使いなんかには、ちゃんとそこに蛇のいることがわかっているんだ」
「うん」長は少し考えてから訊き返した、「じゃあ、どうしてそいつらはあの毛唐に教えてやらねえんかい」
「教える必要はないさ、探検家のほうでもそこに蛇のいることは知ってるんだ」
「知っててどうして除けねえだ、毛唐はでえじゃに食いつかれちまったべがえ」