Classici giapponesi con furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
「それはだな」と私はうまく説明しようと思った、「つまり、面白く見せるために、初めからそうするようにちゃんと相談ができているんだ」
「誰が面白がるんだえ」
「見物さ」と私は云った、「長だって面白かったろう」
「誰が、おんだらがかい、ちぇっ」と長は鼻柱へ皺をよせ、軽侮に耐えないというふうに口をへし曲げた、「おもしれえもんか、あんな肝煎ったこたありゃしねえ、それによ」と彼は唇を舐めた、「あのきけえの側に誰かいて、でえじゃのこと知ってるのに知らねえふりしてるなんて気が知れねえや、ライオンも虎もばかやつらだし、毛唐もきけえの側にいたやつもみんなばかやつらだ、あんなよ、ばかやつらばかり出て来るかつどうがどこがおもしれえのかい、へっ、つまんねえ」
私は浦粕へ帰るあいだ、なんの理由もないのだが、小説の表現技術について、あれこれと考えめぐらしたことを覚えている。――町へ帰ってから、長はみんなに「ザンバ」の話をして聞かせたが、それはその映画の製作者や提供会社の人たちが、厭世観にとらわれるだろうと思われるほど、辛辣であり無遠慮なものであった。――私は二度と長を映画見物には伴れていかなかった。