Classici giapponesi con furigana
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Leggi 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.879 caratteri · 242 schermate
同業者や批評家はいまだに孤高の文学、異色の文学、きまり文句でお座なりの五、六行文芸時評の片すみへこれも稼ぎのためだからと筆まめにいい加減あてずっぽうに書いてくれるのが時々いたりするけれども、もう女房だけは騙すことができない。作品と現実との根柢的のバラバラ事件をこれは頭脳が読むのでなしに骨身に徹して、骨身によって、判定しているのだ。
そこへもう女房の我慢のならないことができた。
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彼等は疑雨荘というちょっと小綺麗なアパートに住むことになった。このアパートのマダムはオメカケで、お小遣いかせぎに旦那にせがんでアパートをこしらえて貰ったのだが、内々は浮気のためで、旦那は晩酌が一升ずつという酒豪で不能者だから、芸者育ちのマダムは小さな環境にあきたらない、まことに多淫な女で、アパートの誰彼とたくみに遊びたわむれている。
旦那がきて晩酌がはじまると、今日はあの方をおよびしましょうというわけで、庄吉も招かれる。マダムは二十七、八の美人で芸者あがりだから世帯じみたところがなく、濃厚な色気そのもの、豊艶で色ッぽい。三枝先生と言ってチヤホヤもてなしてくれるから庄吉は有頂天になって、それからというもの酔余の女人夢遊訪問はアパートのマダムの部屋となった。