Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate

Aozora Bunko

私も一安心でございます。……オオ、それで思い出しましたが、さい前こちらへ参ります時に、玄関の所で、どこのお方か存じませぬが、この手紙をあなた様にお渡し申してくれとことづかりましたのを、つい失念して居りました」

老人は懐中から小型の封書を取出して、デスクの上に置いた。

「ヘエ、妙ですね。あなたが僕の所へいらっしゃることが、よく分ったものですね」

「如何にも、私も何だか腑におちませなんだが、その人は、私を見ると、いきなり、明智さんの所へいらっしゃるのでしょうと云って、失礼ですが序にこれをと、有無を云わせず手紙を渡しましたので」

「どんな男でした」

「サア、どんなと申して、洋服を着た会社員とでも云う様な風采の、三十五六の人物でございましたよ」

「フン、私も心当りがない。何だか変ですね。が、兎も角読んで見ましょう」

明智は封を切って、中の用箋を拡げた。そこには、簡単ではあったが、次の様な恐ろしい文句が書きつけてあった。

明智君

大鳥令嬢の問題については、おせっかい断じて無用だ。イヤ、大鳥嬢の問題に限らぬ、所謂黄金仮面の事件から一切手を引いて貰い度い。我輩がそれを命令するのだ。