Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
第二の殺人
すると、これは不思議、その紙切れが、フワリフワリと、下から吹き上げられ又吸い寄せられる様に、一定のリズムで踊り出したではないか。
竹は水中に直立している。疑いもなくその下方から、何かの気体が吹き出しているのだ。
まさか天然瓦斯ではあるまい。それに、このリズムと一致するものは外にはない。人間の呼吸だ。
鈍感な人々にも、遂に事の仔細が分って来た。アア、何という悲惨な逃亡者の努力であったか。人々はゾッと総毛立って、青ざめた顔を見合わせたまま、暫くは言葉もない。
第二の殺人
云うまでもなく、その節抜き竹の下端には、小雪の口があるのだ。つまり、彼女は水底の岩にしがみついて、身を隠し、竹の管で呼吸を続けているのだ。そうして、騒ぎが静まるのを待ち、人知れず上陸して、夜陰に乗じて逃亡しようという企らみであったに相違ない。だが、春とは云えまだ四月半ばの時候に、数時間水底に潜んでいようとは、何たる無謀、何たる努力、絞首台の幻に悩まされ、半狂乱になった殺人者でなくては、真似も出来ない芸当だ。
「よし、しぶといあまめ、こうして浮上らせてくれるぞ」
野蛮な刑事がいきなり手を伸ばして、竹筒の切口を押えた。